ナチスが「劣等民族」の抹殺を目的として構築した収容所。ガス室、高速焼却炉等の大量殺戮設備を備える。 ナチス・ドイツはヴァンゼー会議においてヨーロッパ全土のユダヤ人約1200万人を生物学的に絶滅することを決定し、1942年1月以降、ポーランド、ドイツ、チェコの収容所にガス室を設置し虐殺を本格化して行った。
高校生の言葉が 胸に突き刺さる 2024年 夏 240908 県都の駅前広場。 人びとが集まっている。 一人の高校生が手をあげ、発言を求めた。 高校生は、メガホンを握った。 サングラスをかけ、麦わら帽子を被っている。 学校の先生に知られないためだ。 しかし、バレバレである。 「大人のみなさん、あなたがたはどう思っているのですか。 沖縄が今なお米軍の占領下にあることを。 日本各地の基地から飛び立つ米軍機。 その爆撃機から、ベトナムの人々に爆弾が落とされていることを。 かつての戦争に対して、あなたたちはどう向き合ったのですか」 要するに、大人を糾弾しているのだ。 そしてほぼ半世紀。 「あなたは、ガ…
アマプラを眺めていたら『ヒトラーのための虐殺会議』という映画が目に入ったので、気になって視聴してみた 実際に行われた「ヴァンゼー会議」を題材にした映画で、その内容はユダヤ人の組織的排除、つまりはホロコーストの効率的な実施方法を話し合うというものだ 出席したのはホロコーストを主導する親衛隊の将官、ユダヤ人政策に携わる内務省、法務省、外務省などの事務次官、ポーランド総督府の官僚、すでにユダヤ人虐殺を実施している部隊の指揮官、などだ 時は1942年2月、ドイツはすでにポーランドなど東欧を侵略して占拠、ソ連とも交戦状態にあり、ウクライナも占拠している それらの占領地域にはユダヤ人が多数在住しており、す…
こちらのブログでは久しぶりの記事になりますが、本記事の内容自体は、noteの方で公開したものです。但し、冒頭でのみ、少しだけ解説を追加しておきます。 ホロコーストの犠牲者数についての大雑把な解説 ナチスドイツが第二次世界大戦中に実施したユダヤ人の大量虐殺での犠牲者数の総数は、およそ600万人とされます。この数字の起源は、現代では一般的に広まり過ぎており元々どこから出たものかもよくわかりません。戦後すぐぐらいに、いくつかの機関から発表されていたようではあります。 最も早いホロコーストの犠牲者数報告について:報告書「枢軸国支配下のユダヤ人犠牲者に関する統計」世界ユダヤ人会議ユダヤ問題研究所|蜻蛉 …
プリーモ・レーヴィこれが人間か 今回は2003年2月放送のETV2003「アウシュヴィッツ証言者はなぜ自殺したか」(前編) https://www.nhk.jp/p/ts/NL2MGZPNVN/episode/te/R3QWZK9PYM/ おとなのEテレタイムマシン ETV2003 「アウシュヴィッツ証言者はなぜ自殺したか」(後編)ドキュメンタリー/教養2024年11月16日 NHK Eテレ トリノのユダヤ人家庭に生まれる。1937年からトリノ大学で化学を学ぶ。 第二次世界大戦中、ナチスによるトリノ占領に対してレジスタンス活動を行う。1943年12月13日、スイスとの国境沿いの山中で捕らえられ…
国際情勢が息つく暇もない昨今ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。世の中が落ち着かなくなればなるほどSNS上に拙速な言葉が飛び交うのはもはや避けがたい世界の有様ですが、そんな時ほど書物に蓄えられた思考に触れ、言葉の減速を図るべきかと思います。もう本でも読むしかない。というわけで月初恒例の気になる新刊チェックです。 白猫、黒犬 (集英社文芸単行本) 作者:ケリー・リンク 集英社 Amazon SF・ファンタジーの短編の名手として知られるケリー・リンク、実に10年ぶりの単著邦訳。入手困難なものが多いが、他に『スペシャリストの帽子 (ハヤカワ文庫 FT リ 3-1)』(同訳者)『マジック・フォー・ビギ…
実践例(Sample) 「当方」と「対象」の会話。実際の「当方」は全身タトゥーの強面スキンヘッド数人で「対象」を囲み、期待された通りの答えを返さないと威嚇してそれが得られるまで何度でも取り下げさせ続けるものとする。 ①まず「当方だけが信頼出来る情報源」なる孤立状況に追い込む為に、対象に「あらゆる他の信頼出来ない情報源」からの引用禁止禁止を言い渡す。 まず最初に宣言しておくと「シンドラーのリスト」や「クルップの歴史」に何が書いてあろうと関係ない。そんな昔の本、誰も読み返さないからだ。映画化されてる?お前、本に書いてある事なら全部信じるのか?映画化された事なら何でも現実と言い張るのか? ②対象を徹…
早期退職後、大学に聴講生として通っている。 今日は、2限の基礎教養科目と、4限の哲学演習に参加するため、B大学に向かう。 2限の授業は、フランス文学の授業で、内容はアウシュビッツとフランス革命。 まず、ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の歴史等について学ぶ。ユダヤ人に対する差別は、中世以前からある問題であったこと、ヨーロッパにおいては、ヒトラーによる占領まではユダヤ人にとって、フランスが反ユダヤ主義から身を守る手段であったこと、フランス占領後は、スペイン、イギリス逃れてアメリカに亡命する方向に変わっていったこと、ユダヤ人の絶滅収容所はドイツ国内にはなく、例えばアウシュビッツはポーランドに作られたこ…
いつかニュースのトピックで「昆虫兵器」をやっていた。 (「そこまでやるか!…」とため息をついたが、そこまでやるのがヒトだった) 「昆虫兵器」への関心から、 『サイボーグ化する動物たち-ペットのクローンから昆虫のドローンまで』 エミリー・アンテス ・著 という本を読んだ。 (グーグル画像より) 書名に出てくる「昆虫のドローン」とは、昆虫を真似たドローン兵器かと「期待」 したけれど、そういう話は述べられていなかった。 (それはなかったが、初めて知る話題がいっぱいあり、とても面白かった。 《関心を持たれた方は是非とも本を読んでみてください》 この本にはなかったけれど科学技術の進歩を殺人兵器として利用…
ナチ親衛隊(SS)-「政治的エリート」たちの歴史と犯罪 (中公新書 2795)作者:バスティアン・ハイン中央公論新社Amazon ナチ政権発足後、ヒトラーの護衛に過ぎなかった親衛隊は、党や全国の警察組織を掌握。強制収容所を創設し反対派を弾圧する。第2次世界大戦開始後は、行動部隊、アウシュヴィッツなど絶滅収容所を起動しユダヤ人の大量殺戮を実行、80万人の巨大な軍事組織・武装親衛隊も併せ持った。本書は、ヒトラーに最も忠実だった「エリート」たちについて、その選抜から、「人種戦争」の実践、カルト的信仰、追及され続ける戦後の姿まで、その全貌を描く。解題・芝健介 親衛隊についての入門本の訳書。決してエリー…
2024/10/01 フョードル・ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 2」(光文社古典新訳文庫)第2部第4編「錯乱」 錯乱しているのはカラマーゾフの兄弟だけではない。関係者も錯乱している。 1880年の続き さて、この小説で最も重たいところにきた。解説や評論ではかならず言及される難所。 アリョーシャは誰にでも好かれるので、人はみな本心を打ち明ける。すでにフョードルとドミートリー、カテリーナとグルーシェニカ、リーザが自分のことを語ってきた。ここでは次男のイワンが喋りまくる。イワンとアリョーシャは幼少期以来離れて暮らしてきたので、これまでほとんど会話を交わしてこなかった。初対面に等しい兄弟の会話…
ゴールデンツリーの家 「かちぇな」マルチーズ美食家及び旅企画者のおすすめ店 「プリメロス」はヨーロッパで最も古い登録コンドーム ブランド。 1909 年にユダヤ人実業家グスタフ シュワルツヴァルトによってプラハで設立されました。プラハ1区旧市街の最初本社はDlouha 37だった。チェコのデザイナー、ヤクブ・コロウシュ、マチェイ・ハベラ、トマーシュ・ブロウシルによるプリメロのパッケージのグラフィックコンセプトは、レッドドットヨーロッパデザイン賞コンペティションで成功を収めました。1939 年にチェコスロバキアが占領され、ボヘミアおよびモラヴィア保護領のナチス占領政権が創設された後、プリメロ社自…
「ショア」(映画) 「ショア」はドキュメンタリー映画です。ナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺、ホロコーストの生き残りをインタビューした映画です。10時間近くあります。ほぼ未編修で、つっかかっても、言葉が出てこなくても、そのままフィルムを回しています。(ホロコースト、という言葉は本来「(避けることのできない、必要な)いけにえ」という意味なので、正式にはヘブライ語で「大惨事」という意味の「ショア」というらしいです。) 絶滅収容所を生き残ったユダヤ人の床屋が語るシーンがあります。有名で衝撃的なシーンです。(ちなみに絶滅収容所にはユダヤ人の床屋さんが必ずいたそうです。殺す前に収容所内で髪の毛を切って、…
特集『近世日本の宗教の規律化と自律性』 ◆近世日本の政治文化とキリシタン禁令(大橋幸泰*1) (内容紹介) 徳川家光政権での島原天草一揆(島原の乱)以前、つまり豊臣秀吉、徳川家康、秀忠時代にもキリシタン禁令はあったが、それを強固にしたのが、板倉重昌が戦死することなどで、幕府に衝撃を与えた島原天草一揆であった。一揆の中心人物(天草四郎(益田四郎時貞)など)がキリシタンとの理解の元、キリスト教は危険思想扱いされ、弾圧が強化された。 なお、幕末になると「国学思想」「尊皇攘夷運動」の高まりから、キリシタン禁止は「それ以前と比べ」極めて、神道色の強い物となった(例えば「キリシタンでないことを確認する宗門…
今回もティーンの子供に伝えたい「人間とは?」という永遠の問いかけです。 ミルグラム実験が行われる動機ともなったアイヒマン裁判。その裁判と死刑執行までを報告したドイツ系ユダヤ人の政治哲学者、思想家、ハンナ・アーレント Hannah Arendt (1906-1975) (代表作は『全体主義の起源』The Origins of Totalitarianism (1951))の見解によって「人間の持つ残虐性に特別な資質はあるのか?ないのか?」という疑問が社会心理学会に投げかけられたのです。 『イェルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告 』Eichmann in Jerusalem: A R…
大量に外国人を入れたドイツは、外国人嫌いの「極右」政党が政権を取るかもしれません。 そうなったら昔のナチスドイツと変わらん。ヒトラーは「絶滅収容所」を作ってドイツをドイツ人だけの国にしようとした。もしかしたら、ドイツには、再び「絶滅収容所」が作られるかもしれませんね?____________https://news.yahoo.co.jp/articles/8c47e72941c507 …ドイツで《ナチスそっくり》の極右政党、ここへきて支持を集める理由…背景に国民が揺らいだ「2つの事件」が起こっていた今のヨーロッパ、そしてドイツの最大の問題は移民・難民問題である。シリアなどから大量に流入した移…