『緑川洋一』の写真をこれだけの数一時に観るのはたぶん初めて。 勿論、作品そのものは過去にもぱらぱらと目にしている。 なので、その不思議な情景はしっかりと記憶に焼き付いている。 タイトルは”瀬戸内のメルヘン”とされている。 例えば、海の写真であればシャッターを長時間解放して撮ったのであろう、海を行き交う漁船の航跡が光の筋筋で海面を覆い尽くす。 人里の風景なら天空には経時とともに複数の月が在り、一方、民家には時が止まったように人が営む。なんとも不思議な情景。 どうやって撮ったんだろう、と首を傾げつつも、作家が繰り出す此の世とは思えね世界に引き込まれて行く。 会期は~3月27日(水)まで。【写真歴史…