出版社から請け負って、本の企画からレイアウト・装丁までを行う会社。 編プロという略称がよく使われる。 漫画・アニメ「げんしけん」で一躍その存在が世に知れわたった。
イラスト：有限会社シーズ H 酒を飲むたびに思い出すのは、昭和が平成に変わったあの年の夏のことだ。年号以外は何も変わらず、空は青く澄んでいた。あの日流した涙は清流よりも透明だった。 台風が贈る少年少女へのプレゼント 当時の遊び場といえば公園一択。友達と約束したような、してないような曖昧な情報だけを信じ、小高い丘のある公園、遊具の多い公園、霊園に近い公園と、日替わりで自転車を走らせていた。 僕らが乗っていたのは、ハンドルとサドルの間に大きな切り替えレバーがあって、後輪の脇に折りたたみ式のカゴが付いた自転車。今思えばゴテゴテした装飾だったが、当時の男子には大人気だった。多様性もミニマリズムもない、…
イラスト：有限会社シーズ W 札幌の編集プロダクションが10年越しに… 私たちは、札幌を拠点とする有限会社シーズという編集プロダクションです。ライター4名、デザイナー6名の計10名で「帰ってきたサカバナ」というプロジェクトを進行しています。 会社の基本姿勢は「無理をしない範囲で、面白いことを」。睡眠時間11時間の確保と、帰り道の一杯を何より大切にしながら、それでも何かしら興味深いコンテンツを生み出していけたらと考える、さっぽろテレビ塔よりも高い向上心を持った集団です。 2017年刊行の処女作について 7年前、私たちは「サカバナ」という書籍を世に送り出しました。酒をテーマにしたオムニバス作品…い…
出版の仕事に戻った頃、初代iMacを購入。髪はLennyのドラマー・Cindy Blackmanに影響された。LANAのドヤ顔も笑える😆 明けて1999年、冬。 私はカオスの中で生活することに嫌気がさしていた。そろそろ、まともな生活をしたいと思っていた。私ができる仕事といえば、出版関連の仕事しかない。何でもいいから文章を扱う仕事に戻りたかった。求人情報誌で何社も面接に行った。そして、ようやく採用されたのは、飯田橋の編集プロダクション。雑誌のスポット記事や記事広告制作の会社だ。雑用に近い仕事だったが、出版の現場に戻れたことで、少しずつ正気に戻れる感じが嬉しかった。朝の通勤電車で通うのは苦痛ではあ…
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