国立科学博物館実験植物園には、未草(ヒツジグサ)があります。 ヒツジグサ(未草)はスイレン科スイレン属の沖縄を除く日本全国の池や沼に生息する、水の上に白い花を咲かせる多年草で、学名はNymphaea tetragonaです。 つまり、スイレンの正式名称はヒツジグサです。 明治時代、外国産のスイレンWater Lily(Pond Lily)が入ってきた時、Water Lilyを日本在来種のスイレンと同じ名前で呼んで、混同が始まりました。 未草(ヒツジグサ)は、未(ヒツジ)の刻(午後2時頃)に花を開くことに由来しています。実際は、未の刻に花開くわけではなく、朝~夕方6時頃まで花を咲かせています。 …