「六十の手習い」といいます。広辞苑 第七版によりますと、「60歳になって初めて習字を始めること。晩学のたとえ。八十の手習い。」私は、65才で定年退職した後、本格的に翻訳をはじめました。それまで、外国生活が長かったですし、帰国してからも英語を使って論文を読んだり、書いたり、編集したりする機会が多かったですけれども、しょせんアマチュアのレベルでしたので、職業翻訳者として通用するのか、不安でした。しかし、再就職先[1]には、米国人のチェッカーが常駐し、毎日、小生の翻訳した英語を修正してくれます。日本人のチェッカーが、日本語の不自然なところを指摘してくれます。また、親切なお客様から誤訳を指摘していただ…