先週、新文芸坐の「気になる日本映画達〈アイツラ〉2013」という企画上映で、『蠢動-しゅんどう-』(2013年、監督:三上康雄)を観た。監督が「自分が観たい時代劇映画はない。だから、自分で創る」という信念で、自ら脚本・監督した作品。「蠢動-しゅんどう-」特別版 / BUSHIDO Special Version [Blu-ray]平岳大Amazonどんな時代劇が監督の目にかなったかというと、本作のサイトには「切腹」「上意討ち」「仇討」という作品が並ぶ。今回のテーマにつながっていて納得する。カテゴリに分類すればいわゆる武士社会の理不尽モノである。藩やお家のために藩士が理不尽に蹂躙されるというパタ…