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膵臓癌

(サイエンス)
すいぞうがん

膵臓に発生する悪性腫瘍のこと。膵癌とも。
早期発見が難しく、自覚症状に乏しく、転移しやすく、さらに手術が難しいことが多いので癌の中でも治りにくいものとなっている。
膵臓にできる癌のうち、ほとんどは膵臓から十二指腸に膵液を運ぶ膵管に生じるので、一般に膵臓癌といったときには膵管癌のことをいう場合が多い。膵管癌以外にも嚢胞腺癌やランゲルハンス島癌などがあるが、膵管癌はこれらの癌に比べて悪性度が高い。
(ここでは主に膵管がんを扱う)

原因

喫煙や糖尿病がリスク要因になっているといわれており、そのほか食の欧米化(高カロリー摂取、野菜不足など)も膵臓癌発生と関連があるのではないかといわれている。

症状

膵臓癌に特徴的な症状というものは初期にはほとんどなく、腹痛、腰背部痛、食欲不振など漠然としたものである。
膵管付近に癌ができて、進行して膵管を塞いだ場合には黄疸の症状がみられる。糖尿病を併発する場合もある。

治療

手術で摘出する方法が膵臓癌治療に関してはもっとも有効なものであるが、膵臓の手術は体への負担が大きく、手術自体が難しい。しかも先述のとおり早期発見が難しく、見つけた時にはすでにかなり進行しているということが多いので手術適用外とされる場合が多い。
手術ができない場合には放射線療法や化学療法を用いた集合療法を行うことになる。
(参考→癌の外科療法癌の放射線療法癌の化学療法



診療科:消化器内科、内科、外科

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