(目的) 第一条 この法律は、近年、我が国において自殺による死亡者数が高い水準で推移していることにかんがみ、自殺対策に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、自殺対策の基本となる事項を定めること等により、自殺対策を総合的に推進して、自殺の防止を図り、あわせて自殺者の親族等に対する支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする。 以下、略
(目的)
この深刻な状況を一刻も早く何とかする必要があります。 日経新聞より。 www.nikkei.com (会員限定記事となっております。ご了承ください) 厚生労働省や警察庁によると、2022年の児童生徒の自殺は514人で、それまで最多の20年(499人)を上回った。新型コロナウイルス禍の影響が指摘される。 文部科学省の「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」は21年6月の審議まとめで「保護者の自宅待機などで家庭内の葛藤が顕在化した」「学校の長期休業で息抜きの場や教員に相談する機会が失われた」などの可能性を挙げた。 2023年に関しては、10月までの暫定値で352人と若干の減少傾向ですが、 …
基本条例に代表される施策推進条例においては、目的規定において、対象とする施策を総合的・計画的に進めることとし、責務規定において、その施策を行う主体に、当該施策を総合的に推進する義務を課すこととすることが多い*1。 施策を計画的に進めるのであれば、文字どおり計画が必須になってくるところであり、実際、基本法等において、施策を計画的に推進することとしている場合には、例外なく政府等に計画の策定を義務付けている*2。 では、条例で施策を総合的に進めることとした場合には、当該条例でどのようなことを規定しておくべきだろうか。この種の法律の参考例は議員立法になるが、「成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦…
文・ぼそっと池井多 正論と真論 ひきこもりの世界を一般の方々へ説明するときに、私はよく「正論」と「真論」という語を使う。 家族や支援者を含め、ひきこもりでない人々がひきこもりに関して語っていることは、「働かざるもの喰うべからず」にせよ、「地域で支えるひきこもり」にせよ、表面的にはみんな正しくて、どれも正論であることが多い。しかし、ひきこもり当事者の感覚からすると、どうも何かが違うように思う。 では、それに対してひきこもり当事者たちが語っていることは正しくないのかといえば、そんなことはない。それなりに正しいのである。いや、「正しい」と言うよりは「真実」なのである。そのため、いわゆる「ふつうの人た…
厚生労働省の地域自殺対策強化事業について、約半年前に参議院調査室へ調査依頼を出しています。その資料を公開いたします。 地域自殺対策強化事業について www.mhlw.go.jp 【1】地域自殺対策強化事業について、関連法令とその立法趣旨、立法迄の過程及び国会内での議論 ≪回答≫ 内閣府所管については、下記へ資料を格納しています。 https://drive.google.com/drive/folders/1QBDlvk2p_IpFS9c4ZQhqMya_AzdF53Sh?usp=drive_link ・関連法令:自殺対策基本法第14条(同事業に係る国からの交付金の交付について規定) ・立法趣…
最初から何も期待していないし、正直どうでも良い内閣改造が終わったようだ。 news.yahoo.co.jp (リンク切れ対策記事題:「発足する岸田改造内閣 数字で見る特徴は?1歳若返り・女性5人・初入閣11人・5回目入閣・・・) 数字よりも派閥 記事内に「派閥別に見ると、安倍派4人、麻生派4人、茂木派3人、岸田派2人、二階派2人、谷垣グループ1人、無派閥2人、公明党1人。」とあるように、どちらかと言えば国益や実際の能力などよりは来年の自民党総裁選に向け、党内第4位の岸田派がほかの派閥から支持してもらえるように、各派閥から影響力に応じてまんべんなくそれっぽい人選をすることを重視した感がある。 結…
【性教育の重要性を知ることは 生命の尊厳である】 お久しぶりです。 当ブログ制作者・ベルモットです ーー ー 〜【こんな方にお似合いの内容である】〜 〜今今のトレンド〜 ・「令和の性教育について知りたい」 〜学校の性教育〜 ・「学校の性教育が頼らないから自信がない」 ・「学校の性教育は【はどめ規定】があるから 詳しく教えてくれないから勉強したい」 〜法律的・政治的な観点〜 ・「性行為同意年齢は何歳から」 ・「法律的な処置はどうなっているのか わからない」 ☆☆☆ 【当ブログでご理解できる内容】 〜目次〜 ・性について関心が高まったきっかけ ・性行為同意年齢は13歳 (引用・中京テレビNEWS・…
「死にたい」と言われたら ――自殺の心理学 (ちくまプリマー新書 428) 作者:末木 新 筑摩書房 Amazon 統計学、心理学、生物学等複合的な観点から自殺について考察する。 統計的には、 ・日本における自殺の原因の4割は健康問題。 ・男性と女性では前者の方が圧倒的に自殺率が高い*1。もっとも自殺率が高いのは中高年男性。 ・失業や倒産による金銭苦、アルコールの多量摂取、うつ病の重なりは「魔のトライアングル」と呼ばれている。 ・孤独も自殺と相関があるがとくに中高年男性は人間関係が職場に特化しているケースが多く、失業がそのまま人間関係の喪失につながりやすい。 ・地域別の自殺率では太平洋側・瀬戸…