犯行の動機、目的がはっきりせず迷宮入りが危ぶまれた酒店店主殺しで、3年後、常連客のひとりが逮捕された。事件発生から38年、確定判決から28年が経過した現在も元受刑者の雪冤を果たすべく遺族による死後再審請求が続けられている。 事件の概要 1985年1月18日、滋賀県蒲生郡日野町の椿野台団地造成地の草むらで高齢女性の遺体が発見された。女性は前月の84年12月から行方が分からなくなっていた同町豊田の自宅兼店舗で「ホームラン酒店」を営んでいた池元はつさん(69歳)と判明。 はつさんは12月28日夜まで平常通り酒店を営業していたが、翌29日朝10時半には所在が分からなくなっており、親類や地区の隣組などで…