福田復彦 グローバルパーソンの歴史的グローバリズムの中国人鄭和船長の超大規模船団は現代人の想像を「白髪三千丈」的に超越したものです。 15世紀のはじめ、明の鄭和(ていわ:1371〜1434頃)は、中国南部の港である泉州を当時の世界最大の船隊を率いて、東南アジアからアフリカ東海岸にまで航海しました。航海数は、1405年から1433年までの29年間に7回、訪問国は30数ヶ国。バスコ・ダ・ガマがインドに到達した1498年よりも60年も早くです。 鄭和の大船団の構成は、各航海とも2万7千人以上の乗員を乗せた最大62隻から成っており、後日発掘された最大の船は船長150メートル、船幅62メートルもあり、当…