●歌は、「三輪山をしかもかくすか雲だにも心あらなむかくさふべきしや」である。 芝運動公園万葉歌碑(額田王)背後は三輪山 ●歌碑は、芝運動公園にある。歌は、景行天皇陵近くの山の辺の道にあるものも反歌と同じである。 ●歌をみていこう。 ◆三輪山 然毛隠賀 雲谷裳 情有南敏 可苦佐布倍思哉 (額田王 巻一 一八) ≪書き下し≫三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや (訳)ああ、三輪の山、この山を何でそんなにも隠すのか。せめて雲だけでも思いやりがあってほしい。隠したりしてよいものか。よいはずがない。(「万葉集 一」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫より) 芝運動公園は、大神神社の大鳥居の前に…