【新城村】 前章でご紹介した新城社は新城村の西の外れに位置します。 新城村の東側は太平洋。街自体は非常に小さな街ですが、街中には日本統治時代に建てられた民家が今でも残されています。その数は年々減ってはいますが、古き良き時代の日本がそこにあります。 まず新城の歴史についてご説明しましょう。 新城郷はその昔、太魯閣(タロコ)族の言葉(太魯閣語)で「タロワン」と呼ばれていました。その後、漢人によって「哆囉満」或いは「倒咯満」と表されるようになりました。清の嘉慶年間、淡水の呉全がこの地に入植を開始しましたが、太魯閣族からの襲撃を受け、入植者達は耕地を放棄し、花蓮南部に移住して行きました。(呉全は現在の…