吉三郎に会いたいばかりに放火をしたお七は、あっさり捕まって処刑されてしまいました。 『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」[貞享三(1686)年刊、井原西鶴作]好色五人女 5巻 [4] - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】【現代語訳】 其れハ昨日、今朝見れば塵《ちり》も炭《はい》も無くて、鈴《すゞ》の森《もり》、松風ばかり残《のこ》りて、 お七の処刑はもう昨日のことで、今朝見ると、焼かれたお七の塵も灰も無くて、鈴が森に吹く松風しか残っていません。 旅人《たびびと》も聞《き》ゝ伝へて、只は通《とを》らず、廻向《ゑかう》して其《そ》の跡《あと》を吊《とぶら》ひける。 お七の処刑を…