歌舞伎座昼の部を観劇。今月は四つの小屋で芝居がかかっていて、嬉しい悲鳴。新橋のみ観劇の予定はないが、他は全ての部を観劇する。入りは大体夜の部と同じ位であったろうか。舞踊・新作・喜劇と三つの芝居による狂言立て。いつもは劇団の新春公演に参加して国立で新年を迎えている松緑が、今年は歌舞伎座に出演しているのが目をひく。 幕開きは『當辰歳歌舞伎賑』。内容は「五人三番叟」と「英獅子」の二本立て。配役は「五人三番叟」が福之助・歌之助・鷹之資・玉太郎・虎之介の若手花形五人の三番叟。「英獅子」が一転、雀右衛門の芸者、鴈治郎・又五郎の鳶頭と云うベテラン三人の組み合わせ。この対照が中々面白い。 「五人三番叟」は若手…