奈良薬師寺 西塔・中門・回廊 奈良の薬師寺は、藤原京にあった薬師寺を平城京遷都の際に西ノ京に移築もしくは新築したものと伝えられます。藤原京にはかなり後代まで本薬師寺(もとやくしじ)が存在したらしい記録から推察すると、様式を踏襲しつつ、やはり新規に造営したものではないでしょうか…。 しかし、天平当時の薬師寺の壮大な伽藍は、東塔を残して後世の戦乱(1528)のためすべて焼かれてしまったということです。 その後の西塔は450年間も礎石だけが残り、雨水の溜まった窪みに隣の東塔がきれいに映っていたとのことですが、金堂に続いて昭和56年(1981)に現在の姿に再建されました。 西塔の心柱の礎石には「仏舎利…