落日の王子 蘇我入鹿(上) 【電子書籍】[ 黒岩重吾 ]価格: 509 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 稲目から馬子へと継がれた蘇我本宗家は、蝦夷の代になり支配力が弱まったと息子、蘇我入鹿は感じていた。30歳を過ぎて周囲を圧する雰囲気を醸し出し、遣唐使から帰国した僧旻に通って中国の皇帝制度を学ぶ。その野望は、蘇我本宗家を天皇家をも凌ぐ地位とすること。 推古天皇が崩御したとき、後継は皇統と蘇我家の血脈を継承する聖徳太子の息子、山背大兄皇子が有力と思われた。ところが皇子は聖徳太子が説いた平等主義を掲げ、民を牛馬のごとく使役する天皇や豪族からは、危険思想の持ち主と見なされていた。そのため皇位は蘇我…