「昔のクルマはよかった」最近はいろいろなところでこういう話を聞く。それで古い車を大事に乗り続けることは尊いことだ。しかし、では今のクルマのデザインがなぜそうなっているのか、それを考えず、「今のクルマはダメだ」とばかり言い続けるのは肯定できない。そして、今のクルマのデザインの制約を考えると、SUVに人気が集まる理由が見えてくる。よく「デザインは感性だ」と誤解されるが、カーデザインの多くの部分は理屈で考えて作られている。クルマとして必要な機能を備え、種々の制約をクリアし、大量生産が可能であり、そういった条件の中でこそ、感性を磨いて可能な限りかっこよくデザインされている。いや、「かっこいいクルマ」だ…