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『シャイン』 ◇あらすじ◇ 幼い頃から厳しい父親からピアノの英才教育を受けてきたデヴィット。 成長し、天才と呼ばれた彼は父の反対を押し切り音楽学校へ進学するも、 極度のストレスにより精神を病んでしまい…。 ◇感想（ネタバレ注意）◇ 好きなことを大切にしていきたい。 そんな風に思った作品じゃった。 天才的なピアノの弾くデヴィットの半生を描いたこちらの作品。 父親からの過剰な愛と拘束が幼少期から繰り返されていて、 見ているこちら側の精神まで疲弊させる雰囲気じゃった。 父親の手で育てられた天才ピアニスト。 そこだけを見ると美談のように感じるのじゃが、 裏側にある精神の支配がとてもとても苦しいのじゃよ…

『ドント・ウォーリー・ダーリン』 ◇あらすじ◇ 『完璧で幸せに暮らせる街』で生活を送っていた夫ジャックと妻アリス。 日々平穏に暮らす中、アリスはある日立入禁止地区へと足を踏み入れてしまう。 その日から、アリスの身の回りでは奇妙で恐ろしいことが起こり始め…。 ◇感想（ネタバレ注意）◇ ユートピアだと思っていたら実はそうじゃなかった系、 って、とてもぞっとするんじゃよな。 真相を知るまでは平和で楽しかったのに、それが180度変わってしまう。 このギャップがたまらなく恐ろしいと思うのじゃ。 この『ドント・ウォーリー・ダーリン』もそういう映画じゃった。 日常から隔離された地域に広がる夢のような居住地域…

『トランスワールド』 ◇あらすじ◇ 深い森の中にひっそりと建つ山小屋。 そこに知らず知らずに集まった、互いに見知らぬ3人の男女。 3人は森からの脱出を目指すものの、 なぜか必ず元の山小屋へと戻ってきてしまい…。 ◇感想（ネタバレ注意）◇ 不思議な森の中、謎が謎を呼んでいく展開が面白かったのう。 偶然山小屋に集まった見知らぬ男女3人。 自分がなぜここにいるのかも、ここがどこなのかも、 情報がなにも得られず登場人物たちが混乱するように、 観客であるツキミたちも一緒に混乱していく。 まるで自分も森に迷い込んでしまったかのように感じられる 『一体感』のような感覚にハラハラしたのじゃよ。 山小屋を拠点に…

『林檎とポラロイド』 ◇あらすじ◇ ある日突然記憶喪失になる病気が蔓延した世界。 主人公の男もその奇病にかかり記憶を失ってしまい、 病院で推奨された『新しい自分プロジェクト』に参加することに。 その内容は、毎日病院から送られてくるミッションをこなし、 ポラロイドで記録をとっていく、というものだった…。 ◇感想（ネタバレ注意）◇ 静かで優しくて、そして悲しくてあたたかい。 そんなじんわりと心に染みこんでいく物語だったのじゃ。 物語を簡潔に説明すると、 林檎好きのおじさんがある日突然記憶喪失になってしまってたいへん！ …という内容となっておる。本当にその通りなのじゃよ？ 記憶喪失になった主人公の男…

『アリス』 ◇あらすじ◇ 散らかった部屋で退屈を持て余していた少女アリスは、 部屋に飾られていた白ウサギの剥製が突然動き出すのを目撃する。 机の引き出しの中へと消えていったウサギを追って、 アリスは不思議な世界へと迷い込んでいくのだった。 ◇感想（ネタバレ注意）◇ ここ最近ホラー映画を見ることが多かったので、 たまには違うジャンルを見ようと思って選んだこの映画。 …なのじゃが、見てみると、めちゃめちゃにホラーじゃった。 『不思議の国のアリス』をモチーフにして作られたという今作。 人間様なら直接作品を見たことがなくても、話を知っている方も多いかと思う。 主人公アリスが、ウサギを追って不思議の世界…

『エスター ファースト・キル』 ◇あらすじ◇ 外見は10才だが、実年齢は31歳の女性リーナ。 知能が高く凶暴な彼女は、ある日入院していた精神病棟を抜け出し、 行方不明リストの中から自分に似た容姿をしている『エスター』に成りすます。 一方、本物のエスターの家族は、なにも知らずにリーナを家へと迎え入れるが…。 ◇感想（ネタバレ注意）◇ どうやらこの『エスター ファースト・キル』は、 『エスター』の続編のようなのじゃが、 ツキミ、なにも知らずに続編のほうから見てしまったのじゃ。 …が、特に疑問に思うことなく、すんなりと見ることができたのじゃ。 見た目は子ども、中身は大人！！ なリーナが『エスター』と…

『ハッチング-孵化-』 ■あらすじ■ 両親と弟と4人で暮らす少女ティンヤは、 ある日、森の中で見つけた卵を持ち帰り、家族に内緒で温め始める。 やがて孵化した卵からは、見たこともない生き物が生まれ…。 そうして恐ろしい出来事が起こり始めるのだった…。 ◇感想（ネタバレ注意）◇ 北欧が舞台の映画が好きなのじゃが、 この映画もとても好みの作品じゃった。 北欧映画って、映像や音楽がとても美しいのじゃよな。 色彩が綺麗というか、独特な雰囲気があって惹きこまれるのじゃよ。 主人公であるティンヤの家族は全部で4人。 優しそうな父親と、少しひねくれている弟、 そしてYouTubeに日々家族動画を投稿している母…