あけましておめでとうございます。 西澤保彦「解体諸因」。正月に紹介するには相応しい本じゃないことは承知しているが、休日の読書という意味で楽しんだつもり(最後に理解が至らないところがあったけど)。西澤さんが昨年11月に肺がんで亡くなっている。読者として2冊ほどつきあった作家の訃報はそれなりの驚きで受け止めた。64歳はまだ若い。 この作品は西澤さんのデビュー作なのだが、遡る形であえて読んでみようと思ったのは、昨年開催された小川哲さんのトークショーで、読者からの「どんなミステリを読めばいいか」(「はじめて読むなら」と前提条件がついていたかも)という質問に答えて、「最近亡くなったけど西澤保彦さんの作品…