「日本で理性的な反抗があった」 「不良どもによる道徳にもとる反抗ではない」 「学力の高い一流大学の学生たちが民衆運動として反抗していた時代があった」 私の大学時代の勉強の半分は、全共闘の自己研究に費やされたと言っても過言でないでしょう。とりわけ、東大安田講堂で陥落直前の「解放放送」の次の言葉は脳裏に焼き付きました。 「我々の闘いは勝利だった。全国の学生、市民、労働者の皆さん、我々の闘いは決して終わったのではなく、我々に代わって闘う同志の諸君が、解放講堂から時計台放送を真に再開する日まで、一時この放送を中止します」※ 大学図書館で1970年前後の新聞縮刷版を調べてみると、学生運動について載ってい…