山里は夜ふけなれば月の光人も住まずしてこころだにもなし 詠人不知 (萬葉集 巻第十四 3468) 精選版 日本国語大辞典 「万葉集」の意味・読み・例文・類語 まんようしゅう マンエフシフ【万葉集】 (万(よろず)の世(葉)に伝えらるべき集、万(よろず)の言葉または歌を集めた集の意などといわれる) 現存最古の和歌集。二〇巻。勅撰説もある巻一、二を核として巻一六までが付加され、それに巻一七以下の、大伴家持の歌日記的体裁の四巻が加えられている。現存の形に近いものに最後にまとめたのは大伴家持、成立は奈良時代の末頃とされる。所収歌の歌体は短歌が大部分で、長歌、旋頭歌(せどうか)、仏足石歌、連歌を含む。歌…