「象は鼻が長い」と似た意味で「象には長い鼻が付いています」がある。この文はとても面白い仕組みになっている。 「象には」=象に+は=象に+あり … 「は」を「あり」に置き換え 格助詞「に=動作作用の目的対象を表す」ものが「は=あり」と言っている。「に」の出自とは何か? 「象には」は「目的となる象、対象となる象があります」という意味です。「象には長い鼻が付いています」は二つの文だけど、一つの文とするならば、対象格・目的格を主語にした日本語的受動態と言える。これから話す事は、目的格対象格の象の事ですという意味だ。 他にも「象には、象へは、象では、象とは、象をば」など目的格対象格が「あり」という言い方…