疲れたサラリーマンに、古の和歌が響く。 ~簡単な自己紹介はこちらです~ テレビもスマホも車も電気もなかった時代、島国で暮らしていた人々は詩を詠み、無限の深さと広さを持つ心の世界を楽しんでいた。 五七五七七のわずか31文字が伝える、慈しみ、憧れ、寂しさの深遠さ。とりわけ傑作と呼ばれる作品の中には、時代を越えて読む人の胸に訴えてくるものがある。 私にとっての和歌は万葉集であり、それは変わらないのだが、先日全く思いもよらない時代の名作に出逢った。 キリストも 釈迦も孔子も 敬ひて 拝(おろが)む神の 道ぞたふとき(尊き) 詠み手は、貞明皇后(1884年 - 1951年)。大正天皇の皇后だ。 私が少し…