869年(貞観11年)7月13日に日本の三陸沖で発生した大地震。貞観三陸地震とも呼ばれている。マグニチュードは8.3〜8.6と推測され、震源域は岩手県沖〜福島県沖、更に茨城県沖の広範囲における連動型超巨大地震の可能性がある。死者約1,000人。
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震と、同様の規模の地震であった可能性が指摘されている。
マグニチュード(M)9.0の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から10年がたつ。今年も「3・11」には、新聞もテレビも「あの巨大地震を忘れてはならない」と特集記事や特番を組む。あの悲劇を思い出したくないと思う人もいるだろうが、やはり、これは続けなければならない。人間は忘れる生き物なのだ。 それは、10年前の地震に匹敵する超巨大地震だったとみられる貞観じょうがん11年(869年)5月26日夜に発生した貞観地震の伝承でもうかがい知ることができる。コラム本文では、貞観地震の教訓を歌枕にした和歌に注目し、地震の記憶が人々からいつごろ、どのように消えていったかを紹介した。 読売新聞オンラインのコラム本…