アジアで外貨準備高が減少する国が、目立っています。 急激なドル高と資源価格が高騰するなか、自国通貨安を食い止めるため、通貨当局が介入を余儀なくされているからです。 外貨準備は、対外債務の支払いや為替介入のため、政府や中央銀行が蓄えている外貨建ての資産です。 残高が大きいほど、対外債務の返済余力が高いと見なされますが、特に信用力が低い国にとっては、外貨準備の大きさは、自国通貨を防衛するためにも重要です。 今年に入り、アジアで外貨準備が減少に転じる国が増えてます。 昨年末と直近を比べると、中国や台湾など、日本を除くアジアのGDP上位10ヶ国全てで外貨準備が減少しています。 10ヶ国合計で5%、3,…