矢印の人々2 神話と奇跡信仰に生きる人たちは都合のよい出来事を奇跡に結びつける 「何度、奇跡に救われたことでしょう」「私たちは、いつのときも安らかです」 自分に都合の悪い出来事悲惨な死や自殺については語ることが背教であるかのように無かったこととして口を閉ざし記憶から消してしまうかもしれない 彼らは強烈なベクトルを持っていていつも自分の味方をする神への信仰は違うベクトルに対してはびくともせずに、逆にへし折って悔いることがない そして彼らが優しさと呼ぶ口によって冷やかに述懐して気に入らない人に対して「彼は少し、冷静さを欠いたようです」と言った口は不感不応の慇懃無礼な冷酷さだけが勝っている 言い古さ…