以前ここに書いた、後鳥羽院の村雨の歌の記事について。 忘らるる身を知る袖の村雨につれなく山の月は出でけり (新古今和歌集 巻第十四 恋四 1271) dakkimaru.hatenablog.com 後鳥羽院というと、私の中ではロックンロールな歌人というイメージだったので、意訳のなかで、「村雨」を「ゲリラ豪雨」としてみたのだけど、ゲリラ豪雨では雨の勢いが強過ぎて、歌の状況にそぐわないような気がして、ちょっと考えなおしている。 「村雨」は、断続的に強く降る雨。にわか雨。 「ゲリラ豪雨」は、気象用語では「集中豪雨」「局地的大雨」と呼ばれている。 にわか雨も、ゲリラ豪雨も、積乱雲由来の雨だという。 …