「言志四録」(三) 言志晩録佐藤一斎川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 今日は、西郷隆盛が愛読していたという『言志四録』から。 megureca.hatenablog.com 7 躬(きゅう)は地、心は天 *躬音キュウ訓み・みずから①み。からだ。 ②みずから。自分で。「躬化」「躬行」「躬耕」 人は皆仰いで蒼蒼たる者の天たり、俯して隤然(たいぜん)たる者の地たるを知れども、而も吾が軀の皮毛骨骸(ひもうこつがい)の地たり、吾が心の霊明知覚の天たるを知らず。 訳文人々は皆空を仰いで青々と際限なく広がっているものが天であり、そして柔らかく固まっているものが地であることを知って…