●歌は、「君が行き日長くなりぬ山たづの迎へを行かむ待つには待たじ(軽大郎女)」である。 並んで「天飛ぶ鳥も使ぞ鶴が音の聞えむ時は我が名問はさね(木梨軽太子)古事記」の歌が刻されている。 松山市姫原 軽之神社・比翼塚万葉歌碑(軽太郎女) ●歌碑は、松山市姫原 軽之神社・比翼塚にある。 ●歌を見てみよう。 題詞は、「古事記曰 軽太子奸軽太郎女 故其太子流於伊豫湯也 此時衣通王不堪戀慕而追徃時謌曰」<古事記に曰はく 軽太子(かるのひつぎのみこ)、軽太郎女(かるのおほいらつめ)に奸(たは)く。この故(ゆゑ)にその太子を伊予の湯に流す。この時に、衣通王(そとほりのおほきみ)、恋慕(しの)ひ堪(あ)へずし…