ルーベンス『村人の踊り』 今も昔も、労働者の楽しみは同じ? バッハの「農民カンタータ」の後半です。 ライプツィヒ近郊のクライン・チョッハー村の新しい荘園領主に、ザクセン選帝侯に仕える侍従、カール・ハインリヒ・フォン・ディースカウが就任したのを祝う村のイベントの出し物で、領主の徴税官をしていた詩人ピカンダーが台本を作り、バッハに作曲を依頼したカンタータです。 登場人物は、農民の男と女(ミーケ)のふたり。 前半では、新領主を讃えたり、いじったりの掛け合いがコントのように続きましたが、後半はふたりの歌合戦になります。 お互いに、前半の田舎っ臭さをぬぐうべく、背伸びして都会のおしゃれな歌を競いますが、…