15年目の検挙によって解決を見たかに思われた女性殺害事件。しかし厳格な司法の壁が最後に立ちふさがった。 漂う遺体 2002年5月21日(火)の深夜、釜山広域市沙上(ササン)区掛法洞(クェボッドン)にある喫茶店「太陽茶房」従業員のヤンさん(22歳)が帰宅途中で行方が分からなくなった。 喫茶店のある掛法洞は新羅大学のお膝元で周辺住民も多い商業区域。ヤンさんは午後10時に店を退勤し、午後11時ごろ、後輩女性と電話で会話したのを最後に消息を絶ち、翌日から無断欠勤が続いた。 日頃から交流のあったヤンさんの姉は妹と連絡がつかないことを不審に思い、数日経ってヤンさんの部屋を直接訪れたが、ドアは施錠されており…