蝉丸 (10番)後撰集 雑一・1089 🍃これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関 〜これが都(京都)から東へ下っていく人も、 都へ帰ってくる人も、顔見知りの人もそうでない人も 逢っては別れ、別れては逢うというこの名の通りの逢坂の関なのだなあ。 💠蝉丸 せみまる💠 (生没年不詳 十世紀頃?) 宇多天皇の皇子に仕えた雑色、または醍醐天皇の皇子という説がある。 【蝉丸】は謡曲にもなっています。 謡曲。四番目物。各流。 作者不詳。 古名「逆髪(さかがみ)」。 延喜帝(醍醐天皇)の第四皇子 蝉丸の宮は幼少から盲目だったので、 帝は清貫(きよつら)に命じて逢坂山に捨てさせ…