今回の授業では、札幌農学校で学んだ農業理念を自ら実践するべく国の農業指導者として僻地に入った人物を取り上げた。その僻地の開拓農家から出た文学者が、北海道文学館の初代理事長である。彼は晩年に自己の若き人生を自伝的小説として残しているのだが、当然、当該農業指導者についても記しているわけだ。また彼はその農業指導者の娘に身分違いの恋心を抱き、後半のシリーズはそれがひとつのテーマとなるため、なおさらその農業指導者の描写が濃くなってくる。勿論自伝的小説はフィクションなので名前なども本名ではないが、そのモチーフとして個人が浮かび上がってくる。また、当時の道東最奥部における開拓の様子が描写されており、これは具…
中の人の専門は教育学(教科教育)と歴史学(近現代史)であり、普段は教育や歴史に関する業務に従事したりなんだりしている(メディア文藝と観光学も少しやる)。近年は社会教育や博学連携を担うことが多いので、末端自治体における郷土資料館の整備と活用の研究を少しずつ進めていかねばと、思ってはいる。グローバルヒストリーではないけれど、自分たちが住む地域の歴史が日本史の中でどのように位置づけられるか、世界史の大きな流れによりどのように規定されているかを考え(させ)ることは、子どもたちや地域住民にとって意義のあることである。末端自治体には地域の郷土資料館があるが、その施設こそが町や村がどのように形成されて来たか…
占冠から南下し、日高、苫小牧、内海湾など沿岸部を走った。写真は後で貼る。 【目次】 占冠 樹海ロード日高 サラブレッドロード新冠 むかわ四季の館 ウトナイ湖 みたら室蘭 だて歴史の社 占冠 役場やガソスタなど市街地にある道の駅。やや小規模であり観光名所が隣接しているわけでもない。入り口から入るとクマの剥製がお出迎え。個人的に興味を惹かれたのが砂金採掘であり、ゴールデンカムイやんけ!となった。周辺をプラプラしたがブラジル人のアーティストが描いたという動物の壁画アートがあった。 樹海ロード日高 大規模な道の駅。バイカーでいっぱい。私が訪れた時には運良く人がおらずキタサンブラックのパネル展示の写真を…
午後から時間が空いたので、ブラっと出かけたら3か所とも廃駅跡地を利用した道の駅だった。 道の駅「あいおい」は相生線の旧北見相生駅にある。山奥の原生林に秋田団体が入植して開拓した地域。 相生線の開通と共に市街地が形成されたが、廃線と共に衰退し道の駅がかつての繁栄を伝えている。 「オーロラタウン93りくべつ」と「あしょろ銀河ホール」は十勝の池田駅と北見を結んでいた路線の廃駅跡。 池北線は1989年に「ちほく高原鉄道」の「ふるさと銀河線」となったが2006年に廃止された。 北海道の廃駅跡を巡ると近代日本の膨張と成長限界による衰退を感じずにはいられない。 道の駅「あいおい」(網走郡津別町字相生83-1…