歩行者の動きをマクロな集団として捉え,流体力学の諸法則を援用し,動きを予測すること,過去の歩行者の動きの事例やgps等を用いて予測値が実際の動きと一致しているか実験すること及びその実験環境を作ること,最後に実験とのズレなどから真の理論式を求めること,そしてそれらの結果を元に歩行者シミュレーターソフトを開発することである. 例えば,歩行者の集団がある経路に従って動く場合を考える. 単位長さあたりの歩行者をk,歩行者の平均速度をvとすると, 経路断面を単位時間あたりに通過する歩行者数qは, q = kvとなる. 今,kがvの一次式で近似できることが過去の研究において明らかになっている. つまり, …