すばらしき世界を観た。 役所広司はとんでもない役者だ。 あの迫力、いったいどう生きてきたら出るんだ。 出せる、というより出る。演技で調節可能とかではなく、九州で育ち、学校のお勉強の枠にははまらないながら目の前の道を思うままに生きてきてしまった人間。 ある一定のラインを越えると、子どもでも注意されなくなる。 遠巻きに見て、あの子は怖いと言われる。 そして親との接触が少なく、恐らく児童養護施設もあまり面倒見の良いところではなかったのだろう。 きっと8,9歳くらいのころには触れぬが仏とされていたのだろう。 呂律のうまく回らない、早口で大声で方言で捲し立てる。 とにかくここを押し切らなければと。 婦警…