ここのところ、母親の認知症が確実に進んできたのを肌で感じ、私の気持ちも少し落ちていた。 ほぼ独居の母にできないことが増えていくのは不安だし、困りごとが増えていくたびに頭を悩ませては何が最善の策なのか探っていくわけで、それが日々続いていることに疲れを感じていることが原因でもある。 でも私にとって一番寂しいのは、私への関心や執着度が以前に比べて小さくなったと感じることだろうか。 母は娘の私への愛情表現を惜しまないタイプだったから、余計敏感にその変化を感じるのだろう。 先日、ビデオ電話の最中、私と目を合わさずにテレビの画面ばかりを見つめているものだから、急に悲しくなってしまった。 「お母さんは、もう…