邪悪なるもの

（画像引用元：映画.com様） 製作 アルゼンチン、アメリカ 監督・脚本：デミアン・ルグナ 悪魔憑きを増やさない方法はきちんとあって、皆それを知っている。 知っているがそれを実行することがなんと難しいことか。 宗教や為政者が支配的で、人々に一切自由がない時代の方がこの辺りは厳格に守ることが出来たまである。強制ではなくあくまで自由、個人の「良識」に基づいて守るしかないという状態でそれを全員が完璧に守ることは不可能だ。 例えば作中で一番分かりやすく表現されているのが、夜に明かりをつけてはいけないという部分。簡単だが「夜に明かりをつけてはいけない」というルールを徹底して守れる現代人がどれだけいるだろ…

「パピヨン」を見た後、続けて「邪悪なるもの」を見てきました。神が滅び、人間たちが悪魔の恐怖に晒されている世界が舞台です。どこの国かは分かりませんが、広大な農場にわずかな人間しか住んでいない田舎の村で「腐敗者」が発見されます。腐敗者は名前のとおり全身が腐敗しており、水死体のように体が膨れ上がっています。設定がいまいち分からないのですが、腐敗者は適切に処理しないと恐ろしいことが起こるようです。一方で「悪魔憑き」。腐敗者とは別の存在のようです。これも設定がよく分からないのですが、悪魔が憑いた動物や人間を銃で殺すととんでもない恐ろしい事態にみまわれるようです。設定が見えない中、観客は置いてけぼりで、登…