都市を中心に,政治的に独立し周辺地域を支配する国家。 この場合の都市は,城壁や市街などをもつ,きわだって重要な集落のこと。古代の統一国家が成立する以前の段階で,世界各地で見られた。とくに古代メソポタミアの都市国家や,古代ギリシャのポリスが典型とされる。ルネサンスのころのイタリアの自治都市や,現代のシンガポールも,都市国家の1つである。
デイヴィッド・ベイカー 著 御立 英史 訳 「早回し全歴史」メモ 早回し全歴史――宇宙誕生から今の世界まで一気にわかる 作者:デイヴィッド・ベイカー ダイヤモンド社 Amazon デイヴィッド・ベイカー 著 御立 英史 訳「早回し全歴史」メモ 第3部 文化の時代 31万5000年前~現在 第9章 農業国家 土地と冨をめぐる栄枯盛衰 <まとめ> ・初期農耕時代から農業国家への移行は、①分業による大都市の出現、②文字の出現、③永年サイクルの始まりで定義。・人間の歴史は、集団学習と複雑さという大きなトレンドが、国家の盛衰という小さな出来事に影響をおよぼす歴史。・近代以前、文字に記された知識の最大の制…
イタリア中世都市国家研究 清水廣一郎 著 表紙 イタリア中世都市国家研究 清水廣一郎 著 岩波書店 発行 昭和50年3月28日 第一刷発行 内容はかなり専門的です。日本語に当てはめにくいイタリア語の単語が沢山出てきます。 一 イタリア中世都市国家の構造 12世紀末の北中部のイタリアの都市国家は、多かれ少なかれ周囲の農村地帯に拡がる領域(コンタード)を持つ領域国家の形態をとっていた。 1 十三世紀末の都市 一 十三世紀後半の政治的経済的状況 二 都市国家と支配層 三 都市の領域支配 2 十四世紀の危機 一 経済的後退 二 コムーネの危機 二 十三世紀フィレンツェのコンタードについて 1 史料 I…
中世イタリア都市国家成立史研究 表紙 中世イタリア都市国家成立史研究 佐藤眞典 著 ミネルヴァ書房 発行 2001年2月25日 初版第1刷発行 この本の具体的な内容 ・興隆してきた北イタリアのコムーネが、十二世紀後半、帝国の再建に粉骨砕身するフリードリッヒ=バルバロッサと戦いつつ、「政治的独立」を達成していく過程 ・その政治的独立を確立した十三・四世紀の中部イタリアの都市コムーネがどのようにして農村領域(凡そ司教区の範囲)を集約し、地域に深く根を下ろしていったか、その領域支配の確率過程 序章 イタリアの中世都市と研究課題 イタリアは東ゴート人やロンバルド人が支配した時代も、ビザンツ人、フランク…
聖母の都市シエナ 表紙 聖母の都市シエナ 中世イタリアの都市国家と美術 石鍋真澄 著 吉川弘文館 発行 昭和63年4月10日 初版発行 本書は、まず十三世紀末から十四世紀前半のシエナの都市国家体制とその市民たちの姿を生き生きと語り、つづいてシエナの市民たちがいかにして都市を整備し、大聖堂や市庁舎を建設したかを詳説し、最後にドォッチョ、シモーネ・マルティーニ、アンブロジオ・ロレンツェッティというシエナの生んだ三人の偉大な画家とその作品を、社会との関連において考察しています。 まえがき 中世のシエナは、三つのすぐれた「作品」を創造した。 すなわち、美術作品と都市そのもの、そして「ノーヴェ」体制によ…