酢漿草(かたばみ)は,最もよく見かける雑草の一つですが---- https://ja.wikipedia.org/wiki/カタバミ 古今短歌歳時記(鳥居正博 教育社)をみて,かなり名の通った歌人によって短歌に詠まれていることを知りました. どの歌も,さりげなくかたばみを慈しんでいるように思います. 群れ生いし酢漿草(かたばみ)の葉のか青きに時雨ふりつつさびしきろかも 斎藤茂吉 寒雲 三つよりて仲むつまじき酢漿草のかたちくづさずあり経むものを 若山喜志子 筑摩野 をさなごと幾度か来し道ばたにかたばみの花むらがり咲けり 杉浦翠子 藤浪 しじみ蝶花うつりゆくかたばみに書きあぐみたる心あそばす 谷鼎…