3②の内容は釈宗演が慶應義塾卒業後、スリランカやタイの上座部仏教に触れることで仏教の近代化を目指した経緯についてです。 鈴木大拙は釈宗演について次のように述べています。(『鈴木大拙全集第30巻』岩波書店) 宗演老師はなかなかの偉い人であったな。老師に参禅した者は大変な数で、坊さんばかりでなく居士(在家信者)が沢山いたわけだ。老師は禅の修行が済むと、慶應義塾に入って福沢諭吉先生のもとで勉強し、それからセイロンにまで留学して勉強修行をせられた。禅宗の坊さんとしては全く破天荒な行動といわなくてはならん。 それでは今回の内容に入ります。 ②福沢諭吉と山岡鉄舟の薫陶を受け、セイロン(スリランカ)に渡る …