自由とは、米国とフランスとの関係を『天風録(250324)』は思う▲「自由を与えよ。しからずんば死を」。250年前の3月23日、米国で一人の議員が声を上げた。独立を求めるうねりを生んだ▲数年がかりで英国の植民地から抜け出すと、今度はフランスで自由を求める大きなうねりが起きる▲独立100周年のお祝いでフランスが自由の女神像を贈った▲そんな両国の関係が今、揺らいでいる。「像を返還せよ」との発言がフランスの政治家から飛び出した▲女神像が手にする独立宣言は、万民が平等だとうたい、政府による権力乱用を戒める。米国は今、外国人の富裕層向けに永住権を高値で「売る」という。「自由は金次第」の国に成り下がったの…