三女の誕生日祝いに、長女がディズニーシーへ連れて行ってくれた。二人きりでは心配だということで、妻も一緒に車で夢の国へ向かった。 閉園時間を過ぎ、22時を回っても、「これから帰るね」という連絡が一向に来ない。 念のため確認してみると、返ってきたのはひと言。 「駐車場迷った」 しかも、22時で駐車場のシャッターが閉まるという。不安が伝わったのか、三女はとうとう泣き出してしまった。 それでも何とか脱出し、帰宅は夜中になった。 車を降りるとき、三女がぽつりとつぶやいた。 「最後まで、夢を見させておくれよ」 夢の国の出口は、思ったより現実に近い。それでも、誰かが連れて行ってくれた“その一日”は、きっと胸…