🪷光源氏の誕生から12歳までを描く。 どの帝の御代であったか、それほど高い身分ではない方で、 帝(桐壺帝)から大変な寵愛を受けた女性(桐壺更衣)がいた。 二人の間には輝くように美しい皇子が生まれたが、 他の妃たちの嫉妬や嫌がらせが原因か病気がちだった更衣は、 3歳の皇子を残して病死する。 これを深く嘆く帝を慰めるために、 亡き更衣に生きうつしの先帝の皇女(藤壺)が入内し、新たな寵愛を得た。 一方、皇子は帝のもとで育てられ、 亡き母(桐壷更衣)に似ているという藤壺を殊更に慕う。 帝は元服した皇子を臣籍降下させ源姓を与えて、 左大臣家の娘(葵の上)の婿とする。 彼はその光り輝くような美貌から光る君…