Hatena Blog Tags
宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ

宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ

このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

第1帖 桐壺(きりつぼ)〜🪷光源氏の誕生から12歳までを描く。いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり〈源氏物語〉

🪷光源氏の誕生から12歳までを描く。 どの帝の御代であったか、それほど高い身分ではない方で、 帝(桐壺帝)から大変な寵愛を受けた女性(桐壺更衣)がいた。 二人の間には輝くように美しい皇子が生まれたが、 他の妃たちの嫉妬や嫌がらせが原因か病気がちだった更衣は、 3歳の皇子を残して病死する。 これを深く嘆く帝を慰めるために、 亡き更衣に生きうつしの先帝の皇女(藤壺)が入内し、新たな寵愛を得た。 一方、皇子は帝のもとで育てられ、 亡き母(桐壷更衣)に似ているという藤壺を殊更に慕う。 帝は元服した皇子を臣籍降下させ源姓を与えて、 左大臣家の娘(葵の上)の婿とする。 彼はその光り輝くような美貌から光る君…

関連ブログ

靭負命婦のいたわり🍂【源氏物語 5 第一帖 桐壺5】参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむと、典侍の奏したまひしを、もの思うたまへ知らぬ心地にも、げにこそいと忍びがたうはべりけれ

🪷「今までとまりはべるがいと憂きを、 かかる御使の蓬生の露分け入りたまふにつけても、 いと恥づかしうなむ」 とて、げにえ堪ふまじく泣いたまふ。 「『参りては、いとど心苦しう、心肝も尽くるやうになむ』と、 典侍の奏したまひしを、 もの思うたまへ知らぬ心地にも、 げにこそいと忍びがたうはべりけれ」 とて、ややためらひて、 仰せ言伝へきこゆ。 「『しばしは夢かとのみたどられしを、 やうやう思ひ静まるにしも、 覚むべき方なく堪へがたきは、 いかにすべきわざにかとも、 問ひあはすべき人だになきを、 忍びては参りたまひなむや。 若宮のいとおぼつかなく、 露けき中に過ぐしたまふも、 心苦しう思さるるを、とく…