銀花の蔵: 遠田潤子著の感想です。 銀花の蔵 作者:潤子, 遠田 発売日: 2020/04/24 メディア: ハードカバー 人の一面だけを見てその人のことを判断するということは浅はかなこと。ということを突き付けられる なにかずっと暗い影を纏った小説だったなぁ。 時は「大阪万博に沸く日本」という昭和。どんどん未来が開けていく雰囲気、賑やかさを増す日本ではあった反面、まだまだ鬱々とした部分も残す。 奈良に醤油の蔵を持つ父の実家。10歳になる銀花は、家族と共に父の実家に引っ越してきた。このお蔵、なんでも座敷童が出るという言い伝えがある。この座敷童を見た者が家業を継ぐことが出来る。ちょっと民話のような…