「長生き地獄」とは嫌な言葉だが、「老後2000万円問題」で明らかになったように、現役世代のほとんどは、一定以上の長生きはリスクととらえて対策が必要だと思っているのではないか。本書はそのような問題意識を持つ世代に読んで欲しい本だ。 本書は、50代になって、将来に不安を感じるようになったオジサンと、森永の対話形式で話が進んでいく。そのためか、240ページくらいの本なのに、さほど苦も無く読めた。しかし、内容が薄いわけではない。例えば、医療や年金の直近改正にとどまらず、近い将来に行われる重要な改正も紹介されている(P118以降、158以降等)ので、プロである社労士が読んでも、よく勉強しているな、と思う…