私たち療法士は、患者さま・利用者さまの身体に直接触れて治療することができます。患者さま・利用者さまの多くは、以前は何気なく日常生活を送っていました。しかし、疾患は問わず急激な身体状態が変化してしまうと、その変化に慣れるまでの時間的猶予は全くありません。今まで当たり前のように出来ていたことが出来なくなってしまったことに不安や焦燥を感じることでしょう。ひどい時には性格が変貌してしまうほど強いストレスに曝されることになるでしょう。ひどく身体的・精神的に緊張しているが、そんな状況を打破するために何とかして「起きよう」、「歩こう」とするのでしょう。結果として、今まで何気なく出来ていた行為であっても失敗を…