ランキング参加中哲学 ランキング参加中読書から得たインスピレーションを軌跡に ■ブライアン・グリーン『時間の終わりまで』(青木薫訳、講談社、2021)を読む。 第5章「粒子と意識」にある、意識のハードプロブレムを生命のハードプロブレムの歴史的運命と対比させた節(生命の「ハードプロブレム」と電磁気の「イージープロブレム」)(pp.216-219)がためになった。 19世紀には、生命をめぐって科学者の陣営が真っ二つに割れていた。一方の陣営には、生命は当時の科学がそのまま発達すれば自ずと説明できるという還元主義、今でいう「イージープロブレム」派があり、他方、生命の謎は当時の科学では説明できないので「…