言い尽くされて来た話だけど、僕たち氷河期世代は常に自分たちの数の多さに対して、世の中に十分な大きさの器がなかった。ちょっと昔なら馬鹿でも入れた大学が狭き門として急に名門校みたいに受験生たちを見下ろし(入れて欲しかったらまず受験料をたっぷり払って大勢で試験受けて、それからこの門をくぐって来な)、ちょっと昔ならそんな大した企業でもないようなところの人事の若手が、圧迫面接(そんなんではどこも受け入れてくれる会社は無いんじゃない?自分でどう思っているの?)で就職活動している僕たちを腹いせのようにイビリ倒した。 なんせ僕たちは数が多いのに、世の中は常に「出来ればキミたちは受け入れたくない」方向で話が進ん…