2023年に直木賞を獲った垣根涼介の歴史長編小説をようやっと読み終わった。 長かった・・・ 500ページを超え、しかもページ上下2段でボリュームが凄い。 各ページの余白は驚くほど狭く、かつて読んだ本の中でも長編に属する。 かみさんのお薦めで、時間はかかったけど、なかなか面白かった。 室町幕府の開祖である足利尊氏とその弟直義の物語で、 さもノンフィクションであるかのような錯覚に陥るほど精緻なフィクションである。 思えば、会社生活で経験した権謀術数が繰り広げられる世界に似たものを感じる。 日本人のDNAなのかねぇ・・・ 平安時代から鎌倉時代に移り、鎌倉幕府の崩壊と室町幕府の成立初期が描かれている。…